子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本 フィリッパ・ペリー
| 読書時間 | 3時間12分(7日間) |
| 文章の難易度 | ★★☆(ふつう) |
| 内容の難易度 | ★★☆(ふつう) |
| 親子関係に悩んだことがある人におすすめ度 | ★★★ |
この本は「自分の子どもとどのように接したらいいのか」を解くとともに、読み手がどのように育てられたかを浮き彫りにする。
自分の親と自分の関係は、自分が自分の子どもを育てる上で切っても切れない存在であり、その影響を理解することで、自分と子どものより良い親子関係を築く方法がわかることにつながるそうだ。
「子どもは、親が言うとおりのことはしない。親がするとおりにする」。
この本にも出てくる文句だが、だからこそネガティブな子育ての「連鎖」を断ち切る必要があり、子どもが幸せになるための親の心の持ち方や、具体的な声かけ、対応例を実践的に説いている。
子どもの感情を否定せず、ありのままに受け入れること。
子どもの行動は、親に向けたメッセージであり、その原因・理由に目を向けること。
そして、人間として身につけるべき4つのスキル「ストレス耐性」「柔軟性」「問題解決能力」「相手の視点で物事を捉える能力」を身につけられるように対応すること。
大切なのは、判定することではなく、ふつうの対話をすること。
これは親子関係に限ったことではなく、人間関係全般において、健全な関係性を培うために大切なことだ。
この本の謝辞にもある通り、「些細なことのようですが、私たちはみな影響しあい、互いに支えあっているのです」ということを忘れてはいけない。
子どもであろうと大人であろうとそれは変わらない。
私は子どもがいないが、将来結婚する人に子どもがいたり、里親になったりする可能性はゼロではないので、話題の本でもあるし、読んでみた。
子どもがいない人も、親と自分との関係を見直す機会もくれる本だと思った。
この本は、とても良いことが書いてあると思った。
と同時に、理解することと、実際にできることとの乖離があることを改めて思い出したのである。
人間完璧ではないから、頭でわかっていても、置かれている状況によって、思った通りのことができないことがある。
だから、この本を読んで、この本の通りにできないことに苦しまないでほしい。
親子には様々な形がある。
すごく良い関係、すごく悪い関係の間に、仲は悪くないけれど価値観が違う関係や、親子関係に亀裂が入っているわけではないけれど生活は一緒にできない関係などが存在する。
昔、萩尾望都先生がイグアナの娘についてのインタビューで「相性の悪い母娘は存在する」と言っていて、私はなんとなくほっとしたことを覚えている。
仲が良いことや頼し合っているのが当たり前、それ以外は何か異常なこと、という風潮が誰かを苦しめることがある。
親子だって別々の人間なのだから、上手くいくこともあるし、上手くいかないことだってある。
そんなことを思い出させてくれる本だった。
