10品を繰り返し作りましょう

10品を繰り返し作りましょう ウー・ウェン

読書時間1時間30分(2日間)
文章の難易度★☆☆(読みやすい)
内容の難易度★☆☆(内容もわかりやすい)
さっと本を読みたいけれど、読んだ後の満足感もしっかり欲しい人におすすめ度★★★

家庭料理は無理をせず、作り続けられることが大事、という著者。
10品を作る手順を覚えて、素材や組み合わせを応用しながら毎日作りつづけましょうという提案。
ただのコツを羅列するのではなく、なぜこの手順を踏むのかという原因→結果の説明がきちんとされている読み物中心のレシピ本です。

著者が教えてくれるのは、中国料理の考え方を取り入れた家庭料理で、手順は簡単に、材料も最小限、でも素材の性質と向き合って丁寧に作ること。
作る材料を優しく扱うこと、これが結果、料理がうまくいくコツなのだそうです。
(肉は必ず常温に戻してから調理をする。冷たい肉を熱い油に入れない。素材をびっくりさせない、など)

毎日の料理、自分の口に入るものを自分できちんと作ることは、すごく大切なことで、料理の仕方がその人を作ることもあると思います。
今は料理動画もレシピもいっぱいあるので、なんとなく毎日できてしまうことだけど、一つ一つを丁寧にすることの大切さと素材のおいしさを改めて思い出しました。
基本からきちんと向き合えば、長年続けていてもその時の発見があると本にも書いてありました。
でも毎日のことだとまた結局忘れてしまいがちなんですよね。

大切なのはわかっているのに、結局時間に追われてしまうよな、なんて言い訳を考えながら読みました。
短い時間で肩の力を抜き、でも得るものがある本を読みたい方におすすめの本です。