脳をしっかり休ませる方法

脳をしっかり休ませる方法 茂木 健一郎

読書時間1時間1分(4日間)
文章の難易度★☆☆(読みやすい)
内容の難易度★★☆(ふつう)
休んでもなぜかボーっとしてしまう人におすすめ度★★★

身体は休んだつもりなのに、頭はどこかすっきりしないということはしょっちゅうある。
加齢によるものだろうと、半ばあきらめていた。

しかし、どうやら身体を休めることと、脳を休めることはイコールではないらしい。
脳の活性化に関してはよく考えられてきたが、休ませ方となると、あまり触れられていなかったそうだ。
本当の意味で疲れを解消するには、脳を意識的に休ませる必要がある。
そうやって脳のパフォーマンスを上げることで、エネルギッシュに活動できるのだろうか。
この本はその脳を休めるメカニズムと実践が書かれている。

脳も集中とリラックスのバランスが重要だ。
なんと、「ボーっとする」ことの価値が再認識されているらしいのだ。

デフォルト・モード・ネットワークという脳の活動がある。
これは「脳の中にある『感情」や『運動」、そして『記憶』などをつないでいる役割を果たしている」のだが、「仕事や勉強をしていたり、何か特定の目的を定めて集中していたりする時は活動が低下し、逆に目的もなく何も考えていないときにだけ活性化」するのだそうだ。
つまり、ボーっとしている時のほうが活性化している部分と言える。+この活動(というか活動しないこと)によって「脳のメンテナンスが行われている」そうなのだ。

脳の疲労は身体の疲労のように実感が湧きにくい。
だから、脳の休ませ方や切り替え方を知り、実践することが重要となる。

と言うと、なんだか大層なことに聞こえるが、具体的には、ひとまず寝てみる、人に会ってみる、着替える、コーヒーを自分で淹れて飲む、など実はハードルは高くなさそうだ。

脳をしっかり休ませるのは「ひとりで」というキーワードがある。
いかに「自分時間」を確保できるかがポイントになってくる。
人に会うことも脳を休ませる方法の一つだが、そういう意識がないまま誰かと会うのは脳が疲れるらしい。
おひとりさまごはん、ウォーキング、瞑想…。
ひとりが大好きな私に朗報だ。

茂木健一郎氏と言えば「クオリア」が有名で、かなり昔に本を読んだことがあるが、奥様が挿絵を描かれていたこと以外はあまり記憶がない。

今回、この本を読んでみたところ、ものすごく読みやすかった。
もともとはおそらく複雑で難しいことなのだろうが、それを簡単にわかりやすく書いてある。
読書を始めたばかりの人にもおすすめできる本だ。