私は合格する勉強だけする イ・ユンギュ
読書時間 | 2時間48分(4日間) |
文章の難易度 | ★★☆(ふつう) |
内容の難易度 | ★★☆(ふつう。できるかどうかは内容の難易度とは別) |
人生がかかった試験を受験する人におすすめ度 | ★★★ |
最初に言っておきますね。
「今度、○○検定受けるから読んでおこ~」というようなノリの本ではないです。
私「最近定期的にTOEIC受けてるしな」くらいで読んでしまって「あ、そういう本じゃないや」と思いました。
いわゆる「ガチの勉強をしてガチの試験に臨む人」のための本です。
徹底的に無駄を排除し、効率化を追求する勉強の方法の提案と解説です。
なんとなく時間だけを積み重ねて勉強していると思っている勉強ではダメです
無理です。
勉強の方法だけではなく、精神的なフォローまで合格のための方法を網羅する内容の本です。
潔く捨てるもの、絶対しなくてはいけないことが細かく書かれています。
人生がかかった試験を受けるためには、あきらめなくてはいけないこともありますよね。
韓国(著者は韓国人)は日本よりずっと学歴大国と聞きますが、それも大きいのでしょうか。
ちなみに本に出てくる内容はびっくりするような一発逆転の方法ではないです。
そんなことが存在するなら、もう誰かがとっくにやってます。
でも、多くの人はこの本の内容を徹底できないと思います。
なんやかんや言い訳をつけて、人はやらないし、続けない。
世の中では、実際にやる人、そしてそれを続ける人はものすごく少ないことを私は知っている。
自分の実体験から知っている。
逆にこの本の通りにできた人は8割以上合格できるだろうなと思いました。
本では合格率112%と計算していたけれど、体感はそのくらいかもしれないですね。
あとインプットはみんなするけれど、アウトプットを意識した勉強までできる人は確かに合格に一歩近いなと読んでいて思いました。
一生に一回くらい人生をかけて、戦略的に試験に臨むという経験をすることって良いことですよね。
社会人になると、自分の能力や努力だけで結果が出ることは良くも悪くも少ないです。
でも試験勉強は自分の取り組み方がほぼ結果に反映するから、仕事に関係なく試験勉強に取り組んで試験に臨むことは精神的にも良いことじゃないかなと思います。
もしこの先の人生、そういう受験の機会に巡り会ったら、またこの本を読み直そうと思います。
という理想がある一方で、好きなことを気が向いたときにゆるゆると続けていくというような勉強法が私には合っているので、この本の内容は圧倒されっぱなしでした。