すごく素敵な特集をしている雑誌があったので、今日は番外編として紹介したいと思う。
「建築知識」は 1959年に創刊され、建築に関する幅広いテーマを扱っており、実務に役立つ詳細な情報や、最新のトレンド、技術、法規などを解説している雑誌だ。お恥ずかしながら、今まで読んだことがなかった雑誌なのだが、この号の特集が「本と生きる空間」だと知り、初めて手に取ってみた。
ほぼカラーページで構成されており、内容を見ていると作り手の皆様の気合を感じずにいられない。
特集が雑誌のほぼ6割以上を占めており、毎月、膨大かつ丁寧な取材と執筆をされているのであろうことと、編集の皆様のご苦労については想像するに難くない。
「本のこと」と聞くと、情緒的なことや心理的、もしくは哲学的なことが話題の中心になることがなんとなく多いと思う。
ともすれば、現実離れする内容にも至ると思っている。
しかし、この雑誌でのアプローチは、建築という軸を中心に、いかに人間が心地よく本と一緒に過ごすことができるかにフォーカスを当てつつ、ザ理系の現実的な視点から「本への向き合い方」についてアプローチを行っている。
大量の本を保管すること、狭い空間を最大限活用すること、没頭できる空間を演出すること、気分で選べる読書空間をつくること、蔵書をシェアすること、新たな本と出合う場をつくること。
空間を効率的に使い、蔵書をより多く収納したり、またそのためにはどのくらいのスペースを最低限確保する必要があるのか、そして本にとっていい環境というのはどのような環境か、など具体的数値をふんだんに使って教えてくれる。
そして図が多く、視覚的にわかりやすい。
「現実にこんな素敵な空間が存在しているなんて」と感動する。
読書空間というのは、住宅だけではなく、カフェ、ホテル、図書館なども網羅されている。
初心者向け DIYにも触れられており、専門職の方以外も楽しめる内容となっている。
読書をするときに、「読書空間」は切っても切れない存在だ。
私は自宅で読書をするのが得意ではないので、主に自宅以外で本を読んでいるのだが、読書が進む場所とそうでない場所は明確にわかれると感じる。
その背景には、この雑誌の特集のように、考えられた空間づくりがされているか否かが重要なポイントなのだろうことを再認識した。
建築雑誌と聞くと、どこぞの著名な建築家が建てた建物の写真がドーンと表紙になっているようなものを私は想像した。
しかし、この「建築知識」は表紙をはじめとするイラストが大変可愛らしく、ゴリゴリの専門知識までも、ポップで明るく、親しみやすく、内容に触れられるところがまた良かった。
