糖質疲労

糖質疲労 山田 悟

読書時間1時間3分(1日間)
文章の難易度★☆☆(読みやすい)
内容の難易度★★☆(ふつう)
食後とにかく眠くて疲れている人におすすめ度★★★

私は仕事中とにかく眠いのである。
特に昼食後の眠気がひどく、そしてすぐお腹が空く。
なんとなく、原因は糖質なのではないかとうっすら思っており、糖質は老化を加速させるとも聞いたことがあるので、これは読んでみるべきだと思った本だ。

糖質疲労とは、食後高血糖および血糖スパイクにより、「食後に、眠い、だるい、食べた量の割にはすぐに小腹が減る、集中力がもたない、イライラしている、と自覚する状態」もしくは、先の状態を「周囲から指摘される状態」だそうだ。
この糖質疲労は成人の2人に1人は陥っている可能性もあると言う。
私も糖質疲労で間違いなさそうである。

著者は、その症状を改善するために「ロカボ」を推奨している。
そう聴くと「味気ない、食べた気がしない食事になるんじゃないか」と思う人もいるかもしれない。
健康的な食事は、えてして満足感がなく、つまらないもの、という印象は根強いものだ。

  • しかし、この本では「多少の頑張りで、続けられるのではないか」と思わせてくれるルールを提案している。
    それが下記だ。
    1日にとる糖質の量は70~130g(1食20~40g✕3と間食10g)
    (ネットで調べたところ、通常の茶碗の2/3くらいのご飯の糖質が40g。しっかり炭水化物をとっていた人は慣れるまで大変かもしれない。)
  • お腹がいっぱいになるまで食べ、カロリーはいっさい気にしない
  • たんぱく質、脂質、食物繊維をしっかりとる
  • 糖質とたんぱく質、脂質のバランスも気にしない
  • 糖質ぬきをめざしてストイックになるのはNG
  • 早食いをせず「カーボラスト」でとる
    (長らく推奨されていた三角食べではなく、野菜一肉・魚一炭水化物というコース式が望ましいということだ)

カロリーも気にしなくていい、脂質も気にしなくていいのはすごく魅力的ではないか。
しかし、逆にそれで結果が出るのか、肥満にならないか不安になる人もいるだろう。
なんと、これで結果はちゃんとでるし、逆にゆるやかに痩せるらしいのだ。

健康書の多くは「〇〇してはだめ」「〇〇は食べてはいけない」「〇〇を控えるべき」など、改善したかったらこれを節制せよという「ダメなこと」を謳っている。
この本の画期的なところは、前向きで「これなら良い」「こうやったら楽しみながら改善できる」ということをきちんと書いている点である。
誰しも辛いことはしたくないし、実際で続かないものである。
体調や血液の数値が良くなったとて、ストレスがかかったり、楽しみが削られたりするようであれば、何のための改善なのか淋しい気持ちになってしまうだろう。

そして、一回なってしまったら戻れない疾患ではなく、「糖質疲労」は改善できるという点もポイントだ。
はなから諦めてしまうのではなく、このくらいなら頑張ってみようかと思える内容なのである。

私はこの本を病院の待合室で読み切った。
つまり、読みやすく、負担なくすぐ読める本だということだ。
「糖質疲労」、少しでも症状が当てはまる人は、この本を手に取ってみることをお勧めする。