小さな習慣

小さな習慣 スティーヴン・ガイズ

読書時間1時間27分(2日間)
文章の難易度★☆☆(訳語が気になるけれど読みやすい)
内容の難易度★☆☆(わかりやすい)
習慣化が気になる陽キャの人におすすめ度★★★

最初の目標をごくごく小さく「本当にちょっとしたポジティブな行動」にして、毎日必ず行うことで「失敗しようがない習慣化」を実現するための本。
著者が「小さな習慣」と呼ぶものはどのようなものか、そして脳の仕組み、モチベーションではなくわずかな意思で動ける習慣にすること、成功させるための秘訣などが書かれています。

この本に「人生を形作るのはたまにやることではない。いつも続けていることである」というアンソニー・ロビンズの言葉が載っていますが、その通りだと思います。
でも新しく何かを習慣化するのは、年齢等関係なく難しいものです。
仕事や学校とは全く無関係で、自分がただ純粋にしてみたいことだと特にそうですよね。

私は「何かを習慣化できること」というのはとても応用が効く、持っていて損はないスキルの一つだと思っているので、習慣化に関する本を読むのはとても楽しいです。

この本のテーマは「すごく小さく始めて確実に毎日行うことで習慣化が叶う」ということで、「最初はばかばかしいぐらい小さいことから始める」ということが一番のポイントだと思います。

THE内向型で陰キャ傾向が強い私はわかるんですよ。
この本全体的にそこはかとなく漂う陽キャ感。
結局習慣化できるかどうかは、この本の内容通りにできるかできないかが鍵を握るわけです。
実際できるかできないか、つまるところ、最終的にするかしないかがどこで分かれるかというと「毎日少しでも良いんだ!続けることに意味がある!それが結果に繋がるんだ!よしやってみよう!!」という思考が素直にできるかどうかなんですよね。

私達陰キャはネガティブになりがちですから、「こんな小さくて意味があるのか」「こんな小さい規模だったら明日すれば今日しなくても一緒だろう」みたいに考えてしまうことがあるんですよね。
だから、明るく活発な人の方がこの本の提唱する内容には向いている気がします。

断っておきたいのは、引っ込み思案で内気な人達が何かを習慣化するのは難しいということではないということです。
方法とそれに関する考え方によって、実行しやすい実行しにくいはありますから、この本の内容に限っては、ということです。あくまでも。

また、読めばわかるのですが、原語から訳した日本語感が強い文章のため、それもよし!やってやるぜ感を醸し出していると思います。
しかし可愛い表紙と内容のイメージにギャップがあるのは何でなんだろうか。